ムカツクあいつ。いかがでしたでしょうか?

実はこの小説は私にとって少し異色な物になっています。
恋愛小説という位置づけではありますが、どちらかと言うと友情や、苦悩や、憧れ等をクローズアップさせています。

だから今回のメインキャラである麗華は高二という設定でしたが、ほんの少し大人っぽいキャラを目指しました。
もちろん外面的な大人っぽさではなくて、あくまで内面的に、です。

子供のようにすぐに行動できるタイプではなく、ある程度諦めも知っていて……行動よりも考える事が先走るタイプですね。
だから "羨ましい" と思ったり、悩んだりする事が多かったキャラだな。と書き終わってから思います。



こうしたい。だけど、こうかもしれない……もしこうだったら……

いろいろな帰路に立つ、高校生という時期。私を含め、こんな風に悩む人は少なくないでしょう。
ちょうど、麗華のように思っている事、やりたい事、やるべき事……それは分かっているのに、どうしても先の事を考えてしまう。
だから、どうしても自分が傷つかない状態を望んでしまう。
こんな事が、誰にでも一度はあるのではないでしょうか?

そう言った矛盾や、苦悩を書きたかったんです。
例え1%でも、これを読んでくださった皆様に共感していただけたら、もう十分です。



最後に、この小説においてどうしても入れたかった一言であり、最も伝えたかった言葉を改めて皆様へ。



いろんな事を考えているときにこそ、シンプルな気持ちを大切に ―――



2007 年 10 月 8 日 管理人 rain





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